病気である苦しみと劣等感。

就労事業所の見学に行く時に、担当者さんが付き添ってくださいました。二ヶ所ほど見学したのちに、担当者さんに、ある提案をいただきました。

「星川さんは、普通に人と話せるし、コミュニケーション能力は問題ないから、2ヶ月間、週5日、勉強会に通えば、問題なく働けると思うので、そういう方法もありますよ。」

結局、そのお話はお断りして、就労事業所に通うことを選んだ私ですが、、、

この普通に見られることが厄介なのです。私がメンタルを崩しても、みんなワガママだからとか我慢が足りないとか…私のせいにして、言い返すと、、、

「うるさい!病気のせいにするな!」


と、病気のせいじゃなくて、私が悪いことになってしまう。双極性感情障害は、健常者が理解するには難しい精神病なんです。

身体がヘトヘトでも眠れない夜が続くこともあるし、躁状態、鬱状態、躁鬱混合状態の酷い時は地獄みたいな感じで、死にたくなります。

また、元気な健常者を見ると、私は言い知れぬ劣等感を抱きます。ライブの前日、眠れないと、喉の弱い私は高音が枯れます。何度、歌う機会をお断りしたか?、何度、ステージで失敗したか?、健常者ではないことを言い訳に出来ず、孤独な悲しみを味わいました。

幸い、主人が双極性感情障害を理解して、私を支えてくれるから、私は生きていられます。

一緒に住んでいる家族、医師、当事者しか理解出来ない双極性感情障害。

私の素人文章で伝えられたら…と願います。よろしければ、1行でいいので、読んでみてください。
雅子

『双極性障害と音楽と共に生きる。』

※双極性感情障害という『脳の病気』の歌う主婦です。IQは標準ですが、れっきとした精神病患者です。健常者のような音楽活動や生活は出来ませんが、ささやかな幸せを感じて生きています。 ◇星川雅子◇